2012年4月25日水曜日

ホワイトハッカーと若者の雇用問題


ホワイトハッカーとは?

組織化された犯罪者たちは,日々,ソフトウエアやシステムのぜい弱性を探し,
あの手この手でユーザーやシステムを狙ってくる。

ユーザーは犯罪者の手口を見破り,対策を打つ自己防衛の力を養わなければならない。
コンピュータやネットワークの奥を知り尽くした正義のハッカー。
それが「ホワイトハッカー」である。

【ハッカー】
 一般に,コンピュータやネットワークに対して深い技術知識を持ち,技術的な探究心が旺盛な人を指す。OSの挙動を調べるために,何時間もかけてソース・コードを読破してプログラミング技術などを磨く。

我が国でIT産業が育ちにくい理由

日本においても、新興産業といえばIT産業を思い浮かべる人は多い。
しかし、産業の成長スピードは世界レベルと比較すれば、格段に遅いと言わざるをえない。
その原因はどこにあるのだろうか?

先ほどの、ホワイトハッカー、ハッカーの定義を思い返してみる。
ハッカーには、ネットワーク技術等に対する深い技術と知識が必要だ。
当然に、これらの技術と知識を十分に備えている人材は、若者に多い。
生まれながらにパソコンに囲まれていた世代は、
その上の世代に比べて格段にIT技術に対するアレルギーが少ない。

そして、IT産業について、より具体的な成長余力を見抜くことも可能であろう。
少なくとも、
中高年世代のように、ITを無限の成長力を秘めたものとして、過大視する危険は少ない。
より高齢の世代は、
IT技術について、極めて否定的な感情をもって捉えているおそれすらある。

そして、
我が国では、高齢世代が産業界を牛耳り、
ややもすると新興勢力の活力を押さえつける傾向が強い。


若者の雇用について

雇用の世代間格差が問題とされることがある。
若者と中高年による職場の奪い合いとの捉え方で問題が語られる。
しかし、
そのような表層的・抽象的な捉え方では、事の本質を見誤るおそれがある。
すなわち、
若者の雇用の問題は、
既に存在している職場のパイの奪い合いという単純な話にとどまらないからだ。

職場の奪い合いではなく、新しい職場の創出を誰かが阻んでいる。

我が国では、職場の広さを決定する大きな権限を有している世代は、
なおも高齢世代である。

既存の権利関係に配慮しすぎて、大きな成長分野に対して出遅れてしまった
という事例は我が国において枚挙にいとまがない。

そうした分野での既得権については、大手マスコミで大きく語られることは少ない。
それは、
そうした既得権によって大きな恩恵を受けているのが他ならぬ大手マスコミだから
である。

我々は、大手マスコミが既得権批判をする対象が極めて偏っていることに注意し、
監視する必要がある。
そして、そのような論調姿勢から、
成長産業の創出やイノベーションを語る破廉恥な社説等を冷淡な目で見つめる必要がある。

他ならぬ大手マスコミの恣意的な論調によって、
若者の雇用問題が本質を捉えきれぬままはき出されている。

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